脳神経内科

脳神経内科の病気について

脳神経内科は、頭痛・めまい・痺れ(感覚異常)を来す様々な病気、意識がなくなり手足を震わせるけいれん発作(てんかん)、物忘れや痴呆が起こるアルツハイマー病をはじめとする認知症、急に一側の手足が動かなくなる片麻痺や言葉を話せなくなる脳梗塞、かくれた脳の病気、身体の動きが遅くなるパーキンソン病をはじめとする神経難病などの診断・治療を行う診療科です。このような病気は、大脳、小脳、脳幹、脊髄などの中枢神経、末梢神経、神経筋肉の接合部、筋肉の障害で起こります。これらの病気に対し必要に応じて脳MRIや脳血管MRA、脳波筋電図等の検査を行い、専門的診察により特定して、手術をしないで内科的な治療を行います。整形外科的骨関節障害による神経障害も診察します。

診療内容

糖尿病や内科的疾患、高血圧・動脈硬化による脳神経の合弁症を持つ方々の診療をしっかり行います。当院では、一般病棟、障害者病棟、回復期リハ病棟があり、病状に応じた診療が可能です。特にパーキンソン病、多発性硬化症等の治療には重点をおいています。また、地域の医療施設のご協力をいただき、病病連携および病診連携を密接にして、脳神経内科疾患の診療を行っていきます。

脳神経内科医師紹介

非常勤 脳神経内科顧問齊田 恭子(さいだ きょうこ)

○専門医認定・資格等

日本神経学会専門医、日本内科学会認定医、身体障害者福祉法指定医

○メッセージ

 過去の大戦や予防注射が受けられず小児麻痺となり障害を負った人々や、とくに18歳で両下肢が麻痺し失明されたスモン病の患者様を担当して、当時治療法のほとんどなかった脳神経系疾患の道へ入りました。旧名称で京都大学第3内科(循環器・脳神経系)・中央検査科(脳波・筋電図)にて研鑽を積み、神鋼病院・米国オハイオ州立大学・ペンシルバニア大学・国立宇多野病院・京都市立病院に勤務し、脳神経内科の研究と様々な診療を行ってきました。
 京都博愛会病院に勤めてからは長い経歴を活かして、とくに特定疾患に指定されている多発性硬化症・重症筋無力症・筋ジストロフィー・パーキンソン病などの慢性期治療やリハビリへの方向付け、てんかん、頭痛、脳卒中(梗塞・出血)の診察・検査や慢性期治療を行っています。最近では「物忘れ」(アルツハイマー病や関連脳神経疾患)の初期検査・診療も病院の検査科・看護・リハビリ・精神科・内科部門職員と協力して行っています。つねに患者さまの立場を重んじて日常生活で心身の状態が改善し少しでも患者さまが明るく生きていけるように医療的援助をしていきたいと思っています。

非常勤松橋 眞生(まつはし まさお)

○専門医認定・資格等

日本神経学会専門医、日本内科学会認定医、京都大学医学博士

非常勤高橋 良輔(たかはし りょうすけ)

○所属学会・認定医

日本内科学会、日本神経学会、日本パーキンソン病・運動障害疾患学会、日本認知症学会
認定内科医、神経内科専門医、認知症専門医

○活動報告

世界初のパーキンソン病患者さんへのiPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞移植の医師主導治験の治験責任医師を務め、安全性と有効性を示唆する結果を発表しました。

○メッセージ

パーキンソン病をはじめとする神経難病の患者さんの助けになりたいと願っています。

非常勤福山 秀直(ふくやま ひでなお)

○所属学会・認定医

日本神経学会認定医、二本脳卒中学会認定医、日本認知症学会認定医、米国神経学会AAN

○活動報告

「早口ことば」で、認知症予防 ART NEXT出版
脳トレ書道のススメ  二玄社
Efficacy and safety of cilostazol in mild cognitive impairment: A randomized clinical trial  JAMA Netw open.2023
A transvenous pressure gradient mechanism behind ventriculomegaly  Brain.2020

○メッセージ

認知症の早期発見、早期治療に取り組んでいます。
「最近もの忘れが気になる」などがあれば、家族の人と一緒に受診してください。

非常勤成宮 悠爾(なるみや ゆうじ)

○所属学会・認定医

日本内科学会、日本神経学会

○活動報告

第77回日本自律神経学会総会 1演題
AOPMC 2025         1演題
第66回日本神経学会総会   1演題

○メッセージ

脳梗塞や神経難病及び、幅広い疾患に対し悩んでおられる患者さん達の力になれればと思います。

非常勤岡 佑和(おか ゆうわ)

○専門医認定・資格等

日本内科学会認定医、日本神経学会専門医、日本脳卒中学会専門医

○メッセージ

どんな小さなことでも、ご相談ください

非常勤友田 陽子(ともだ ようこ)

○専門医認定・資格等

日本内科学会内科認定医・総合内科専門医、日本神経学会神経内科専門医

○メッセージ

適切な診断と治療で患者様やご家族をサポートできればと思います。
お気軽にご相談ください。

2016年度統計

年間外来患者数: 延べ462人 入院ベッド数: 30床
新規入院患者数: 延べ819人 平均在院日数: 55.4日
新規入院患者の内訳(合計 延べ819 人)
脳血管障害:369 名(その中で発症7日以内の急性期 120名)、神経変性疾患:73名、 認知障害性疾患:155名、免疫関連性中枢性疾患:3名、末梢神経疾患:53名、 筋肉疾患:4名、神経感染症:11名、てんかん:23名、腫瘍:1名、 内科疾患・代謝性疾患による神経障害:10名、その他(BPPV、心身症など):121名

学会発表(2013年~2017年)

  ・日本神経学会: 21演題
  ・日本神経眼科学会: 11演題
  ・日本てんかん学会:   1演題
  ・眼科学会:   1演題
  ・World Congress of Neurology:   5演題


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