臨床検査科

 臨床検査は、人体から得られた検査材料をもとにして行う【1】検体検査と、患者様に直接触れて生理機能を調べる【2】生理検査に分けることができますが、当病院の臨床検査室では主に下記のような検体検査および生理検査を業務として行っています。

【1】検体検査

(1)生化学検査  (2)ガス分析  (3)血液学検査  (4)一般検査(検尿・検便)  (5)その他(迅速診断キットによる感染症の検査)

【2】生理検査

(1)超音波検査(心臓および血管)  (2)心電図(12誘導)、トレッドミル負荷心電図、ホルター心電図   (3)血圧脈波検査  (4)カテーテル検査  (5)その他:肺機能検査、簡易聴力検査、睡眠時無呼吸スクリーニング など

【1】検体検査

(1)生化学検査

血液の成分である血清(または血漿)の中に含まれるタンパク質や酵素・電解質などのさまざまな成分がどの位あるかを測定し、肝機能、腎機能、虚血性心疾患、炎症の有無等を診断する際に用いられています。

採血からデータ報告まで15分ほどですので、緊急時や外来診察時の迅速検査として活躍しています。

(2)血液ガス分析

ガス分析装置を用いて血液中に溶け込んでいる酸素や二酸化炭素およびPHを同時に測定します。

基本的には次のようなことを調べる目的で血液ガスの測定を行います。

  1. 呼吸によって肺から酸素が供給されているかどうか。
  2. 肺で酸素と二酸化炭素の換気が正常に行われているかどうか。
  3. 血液中の酸性物質とアルカリ性物質のバランスは正常かどうか。

測定時間は約1分です。

(3)血液学検査

血液の成分(赤血球、ヘモグロビン、血小板、白血球)を調べることによって、主に貧血の有無、炎症や感染症な
どによる白血球の増加を検査します。

血液関連の病気の有無を調べるのに欠くことのできない検査です。
約5分で報告できます。

(4)一般検査

1. 尿検査・・・尿の中に蛋白や糖や血が混じっていないかを調べたり、顕微鏡で尿中の細菌の有無や細胞の種類や数、また異常な細胞の有無を観察し尿路感染症や腎疾患などの診断や治療効果の判定に役立てる事ができます。

2. その他・・・皮膚や爪などの真菌の有無を顕微鏡で観察し判定します。

3. 便潜血検査・・・消化管からの出血の有無を調べます。

*大腸がん検診等でよく行われている検査で、約15分で結果を報告する事が出来ます。

(5)その他

インフルエンザやノロウイルスなどの感染症検査も迅速検査キットを用いて行っています。

【2】生理検査

(1)心・血管超音波検査

検査する部位に超音波を出すプローブ(探触子)をあててモニターに映し出される画像を観察しながら検査を行います。
心臓超音波では、心臓の機能の評価(心不全の程度など)や形態的な異常(弁膜症や心肥大、奇形など)、運動異常の有無などを観察する事によって、病気の診断や治療方法の選択、治療効果の判定などに有用な検査としてよく用いられています。

血管超音波では、動脈硬化の有無やその程度の評価をしたり、血管を詰まらせる原因となる病変(プラーク、血栓)の有無を調べます。病気の予防や治療の選択、また治療効果の判定などに有用な検査です。

(2)心電図 ・ホルター心電図 ・トレッドミル運動負荷試験

心電図は、不整脈の有無や種類、心臓の肥大や拡大心筋梗塞や狭心症などのような虚血性心疾患がないかどうかを調べたり、治療効果の判定を行う目的で検査します。
また、ホルター心電図ではさらに多くの情報が必要な場合に行いますが、小型軽量の装置を身につけて長時間(通常は約24時間)の心電図を記録し、専用のコンピューターでデータを解析して、不整脈の種類や頻度、虚血性心疾患の有無を調べて治療に役立てます。

トレッドミル運動負荷試験は、医師立会いのもとで行う検査で、ベルトの上を歩いたり、または走ったりして運動による負荷をかけながら心電図の変化を調べる検査で、狭心症などの虚血性心疾患の有無や不整脈の有無や程度を調べます。
(ベルトの速度と角度の調節により目的に応じて負荷の量を調節しながら検査をすすめていきます)

(3)血圧脈波検査

一般的に動脈硬化は年齢とともに進んでゆきますが、両腕と両足首の血圧を同時に測定することで、下肢血管の硬さ(血管年齢)や狭くなっているところがないか
どうかを調べることができます。

動脈硬化性疾患の早期診断のための指標となります。

(4)カテーテル検査

カテーテル検査は、心臓や血管にカテーテルと呼ばれる細い管を腕の血管や足の付け根の血管から挿入してポリグラフ装置(写真)で血圧や心拍出量を測定したり、造影剤を注入してエックス線撮影を行うことで、心臓の運動状態を調べたり、血管が細くなっている所や詰まっている所を写し出す検査です。

この検査を行うことで、正確な病気の診断や病状の把握をより詳しく行うことができますので、治療方法を決定するうえで大変有用な検査であるといえます。

(5)その他の検査

  1. ホルター心電図解析
  2. 肺活量測定 (スパイロメーター使用)
  3. 簡易気道聴力測定 (オージオメーター使用)
  4. 睡眠時無呼吸のスクリーニング検査
  5. その他
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